東京都議会議員 北区選出の戦闘力比較

2017年の都議選に向けて、定数が4→3に削減された北区選出都議の戦闘力を比較しながら政治を勉強するブログ。

なぜ2増2減になったのか。③

ブログを書いている途中だったのに都知事選があったりで放置していましたすみません。

前回の続き、今度は6増の対象になったところを見てみます。

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で、増えたのは、町田と北多摩第三と。

江東区はなんで増えなかったんでしょうね。

実際の伸び率も一番高いし、おそらく今後も伸びるでしょうし。

 

あまり意見がまとまらないのですが、とりあえず前回の続きでグラフを掲載します。

なぜ2増2減になったのか。②

前回から時間が空いてしまいましたが、人口推移についての資料を見つけたのでちょっとグラフ化してみました。

データはこちらを参照しています。

www.toukei.metro.tokyo.jp

 

まず、6減の対象となった6区について、平成7年~27年の人口推移をグラフにしてみました。

対象は、北区、中野区、新宿区、墨田区、杉並区、大田区の6つ。

 

 

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で、人口の増減率というやつを赤字でグラフの上に追記してみました。20年でどれくらい人口が増えたか、すべての区で人口は増えていたので、どれくらい増加傾向にあるか、です。

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参考までに。

東京都全体:115%

23区部:116%

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うーん、北区と中野区は人口の増加率が6区の中で低く、東京都、23区の平均も割っているので、相対的に23区内で人口数で影響力をもつようになることは考えられそうにありませんね。

まあ、6減にしたほうがいいんじゃないの?とか、なんで2減なのか、3じゃなくて4じゃなくて、2がいい理由はわかりませんが、とりあえず、東京全体の人口増加トレンドの中で、増加率が低い区を選んだ、ということは言えるかもしれません。

今後の長期的(いったいどれくらいなのか、というのはさておき)なバランスをみれば、今回の中野区と北区から定数を減らすのはアリかも。新宿区は平均以上に人口が増えてるし。

 

次の記事では議員定数を増やした区を見てみます。

 

 

 

 

 

 

番外:議員の海外視察問題の報道について

もう各方面でたくさんコメントがでてます。

納得できる論調は、つぎの2つ。

・海外視察は必要、でも報告書など事後対応必須

・予算の運用は無駄遣いないように。

 

納得できないのはこんなの。

・海外視察は効果がないなので全面中止

・予算の無駄遣いなので中止

 

今朝、たまたま見たい特集があったのでテレビをつけていたら議員の視察もとりあげられていた。

ようは、都議会議員のリオ視察は中止したのに、品川と渋谷の区議は行くっていってるぜ。なんで?他の開催地区は行かないって言ってるのに。という論調。

 

違和感があったもの、視点について備忘。

・そもそも、海外視察の予算に無駄遣いがありそうなら、他のすべてにありそうじゃないの?調べないの?

・予算の妥当性と効果の妥当性はわけるべきじゃないの?

・海外視察行かないっていう開催地区は本当に正しいの?千葉市は議論にすらなってないって、むしろ職務怠慢じゃないの?江戸川区、資料で十分ってほんと?

・なんでテレビは上記のような視点を投げないの?

・攻めるばかりじゃなくて、いいことしたら褒める風土はあるの?たとえば過去の視察で役に立ったものとか取り上げないの?

 

たまたま渋谷区長の話もききました。

ビジョンがしっかりしてるし、応援したい。区民じゃないけど。曰く、

・渋谷はクリエイティブな街として発展させる、するとダイバーシティは必須

パラリンピック開催予定、これを大成功させたい。全会場満員にしたい。

・だからパラリンピアンの文化を根付かせる仕掛けを直近からしていく

・だから視察いくのだ。

 

いいと思います。ぜひ行ってください。念のため、妥当な予算で。

第三者の声は必要だけれど、当事者の声を聞く必要もあるなと実感しました。

 

 

 

 

 

なぜ2増2減になったのか。①

これまで経緯から、6増6減の方法はあったけれど2増2減にしたよ、というのはわかりました。
なんでそうなったの?と考えてみます。材料は自民党の条例提案内容です。
http://www.togikai-jimin.jimusho.jp
定例会の28年6月15日、高木けいさん。の資料より。

以下、「」つきは引用です。

私の読解力が試されている!と思って読んでみました。
選挙区の区分については納得、総数は減らさないというのもまあ納得。
問題はやはり定数ですね。

 

「近年の人口移動の変化等を考慮し、激変を避け」とありました。

「近年の人口移動の変化等を考慮」ということは、住民が急増している区とか急減している区があるし、ちょっと未来予測も必要とのことでしょう。確かにそうです。
「激変を避け」、つまり、一度定数を変えてしまったら元に戻すのは難しい、ということが理由だと推測できます。
確かに議員数をちょこちょこ変えるためには、そのたびに条例を変える必要もあり、安定的な議会運営ができないことも予想されます。
(いや、都議会議員の任期は4年なので、そのたびごとなら変えてもいいし変えられるんじゃないの、という人もいるかもしれません。
激変というけど、激しくはないよ、と。実際に変えるのは議員さんなんで難しいんでしょう。)

ということは、人数が多いよーと言われた6区のうち、今回定数が削減された「中野区・北区」は今後も住民数が増えることは考えられず、削減しても問題なし。
削減されなかった「大田区・杉並区・新宿区・墨田区」は、住民数が今後増えることが予想されるから、議員数は削減せずに住民数が増えることで格差が解消できそうだ!今削減してしまって住民が増えたら議員数を増やすのはまた難しいので、今は削減せずにおこう。

逆に人数が少ないよーと言われた6区のうち、増やす「町田・北多摩」は住民がこの後も増えていくことが予想されるから議員を増やそう。
でも増やさない「世田谷区・練馬区江戸川区江東区」は、これから住民は減少傾向にあるので、議員数は増員せずに、住民が減ることで格差解消できそうだ!今増員してしまって住民数が減ったら議員数を減らすのは難しいので増員せずにおこう。

 

こういうことか!
さすがです。課題と対策を点と線で考えているんですね。

じゃあ、次は住民数の推移を見ればいいみたいです。
各区のHPに住民数の推移があると思うので比較してみます。

 

定数削減の経緯

そもそもなんで北区は定数削減なの?

ということで調べてみました。

 

最初のスタートは平成27年(執筆時からして去年)の「国勢調査」ですね。

その結果をもとに、東京都の「選挙管理委員会」が概要をまとめたと。

それをもとに、議員の総数と選挙区ごとの人数を考えるのが、都議会議員で構成される「都議会のあり方検討会」とのこと。

 その検討会でのまとめを受けて、実際に人数を変えることにしたら条例をかえないといけない。条例変えるのは議員の仕事と。与党の「自民党」議員が条例を出して可決されたよ。

というのが流れでしょうか。

 

流れのまとめ

国勢調査で東京都区内の最新の人口がわかる(ここまで国勢調査

都議会議員1人あたりの住民数がわかる

都議会議員1人あたりの住民数のギャップがわかる

ここが多いよ、ここが少ないよ、という概要がまとまる

具体的には、6選挙区で多いよ(北区含む)、6選挙区で少ないよ。

(ここまで選挙管理委員会

◆参考資料

http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/uploads/H27kokuchou_teisuu.pdf

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201602/CK2016022702000142.html

 ↓

そもそも総数は妥当なの?って考えたけど妥当だと思うよ。人口増えてるし増やしたいけど、そうそう増やせないしね。

http://www.sankei.com/smp/region/news/160413/rgn1604130003-s1.html

(とりあえず、総定員数は変えないよ)

 ↓

選挙区ごとの調整としては、2増2減がいいんじゃないかな。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201605/CK2016052602000165.html

 (ここまで都議会のあり方検討会)

自民党さんが、検討会を受けて2区で増員、2区で減員にする条例だすよ。

http://www.togikai-jimin.jimusho.jp/wp-content/uploads/2016/06/28年2定%E3%80%80趣旨説明%E3%80%80HP用%E3%80%80高木けい議員%E3%80%80.pdf

(ここまで自民党

都議会で可決!

(ここまで都議会)

現在の北区選出都議。

平成25年6月の都議選、獲得投票順に。これが今の基礎戦闘力ですね。

 

有権者数 273,036人

総投票数 133,481人(投票率 48,89%)

NO/名前(所属政党)/獲得票数(総投票数における獲得票率)

1.高木けいさん(自民党)33,918票(25.41%)

2.大松あきらさん(公明党)28,686票(21.49%)

3.曽根はじめさん(共産党)25,108票(18.81%)

4.おときた駿さん(みんなの党→かがやけTOKYO)13,296票(9.96%)

 

上位3位までは安泰という印象。票数でも、所属政党でも。

民主党は2人の候補を出して共に落選。ふたりの票数を足すと20,067となり4位のおときたさんを超える。これは戦略ミスなのでは。と思ったら、その前の平成21年の都議選では、獲得票数順に民主、自民、民主、公明の4人だった。現職都議会議員で立候補しないのもできないだろうし仕方なさそう。民主党への追い風からの大逆風はこんなすごかったのか。

 

参考はこちら

都議会議員一覧

http://www.gikai.metro.tokyo.jp/membership/electoral_zone.html

◆選挙結果

http://www.city.kita.tokyo.jp/senkan/kuse/senkyo/kekka/kekka/kekka.html

 

 

ブログはじめました

東京都議の格差解消に向けてのニュースを見ました。

北区選出の都議が4人から3人に削減されるそうです。

一票の格差ってなに?ってくらいの知識しかありませんが、どうやら自分に影響がありそうです。

北区在住のサラリーマンとして、これを機に勉強しようと思いブログに記録します。

 

 

書いている人について。

地方出身、東京都は北区で3区目。

企業勤めのサラリーマン。

30代、妻と2人の子供。

特に支持政党なし。投票は行くものの投票先はそのときによってバラバラ。